25731_25731_PH_Hat-Saga_Furs_-Copenhagen-Denmark.webp PH Hat Wall Lamp by Poul Henningsen mounted on a wall in an interior
on September 28, 2026

廊下と階段に合うウォールランプ選び:ルイスポールセンの4つのデザイン

廊下や階段のウォールランプには、ベッドサイドの照明には求められない条件があります。行き交う人の肩やバッグに当たらないことです。このガイドでは、ルイスポールセンの4つのウォールランプを、狭い空間で選択を左右する3つの問いから見ていきます。壁からどれだけ出るか、階段ではどこに付けるか、そしてコード付きと直結のどちらが合うかです。

直径ではなく、まず出幅を見る

廊下でいちばん大切な数字は奥行き、つまりランプが壁から張り出す距離です。幅は見た目を決め、奥行きはかごを抱えて通る人が触れてしまうかどうかを決めます。今回の4つでは、最も小さいFlindtの60 mmからVL 38の290 mmまで大きな差があり、それだけで候補が絞られます。

デザインデザイナーと年サイズ (mm)重量光源おすすめの場所
Flindt Wall Lamp Ø 200クリスチャン・フリント、2017年のボラードから200 x 奥行60 x 2002.1 kgLED内蔵、10 W、2700 Kまたは3000 K、IP65最も狭い廊下、屋内外の玄関まわり
AJ Eklipta Wall Lamp Ø 220アルネ・ヤコブセン、1956年幅220 x 奥行1051.0–1.4 kgG9、最大33 W、またはLED一体型、IP20通路に沿って並ぶ穏やかな光
PH Hat Wall Lampポール・ヘニングセン、1961年225 x 225 x 153コード付き1.8 kg、直結3.5–3.9 kgE14、最大20 W、IP20まぶしさを抑えたい階段や踊り場
VL 38 Wall Lampヴィルヘルム・ラウリッツェン、1930年代後半、2016年に復刻135 x 190 x 2902.4 kgLED内蔵、9.6 W、2700 K広めのホール、踊り場、玄関脇のコンソール

選ぶ前に、ランプの奥行きに合わせて切った厚紙を壁に貼り、いつもの速さで廊下を歩いてみてください。思わず肩をよけるようなら、その場所には奥行きがありすぎます。

薄型の選択肢:FlindtとAJ Eklipta

Flindt Wall Lamp

Flindt Wall LampのØ 200は奥行60 mmで、今回いちばん薄いデザインです。クリスチャン・フリントは2017年のボラードに刻んだ楕円のモチーフを、ダイキャストアルミのディスクに移しました。ディスクは壁からわずかに浮いているように見えます。光は奥まった三日月形の開口から下向きに広がり、まぶしさのない非対称な光で足元を照らします。ランプの表面には反射光がうっすらと輪を描きます。廊下では、床に光が落ち、目の高さに明るいものがないということです。

実用面のポイントは2つです。IP65に対応しているので、同じモデルで屋外の玄関を示し、そのまま屋内のホールへつなげられます。また、有資格の電気工事士による固定設置が前提なので、リノベーションに向いています。仕上げはブラック、ホワイト、アルミカラー、コルテンカラーで、いずれもテクスチャー仕上げです。天井の高い階段室には、Ø 300(奥行80 mm)とØ 400(奥行100 mm)が、出幅をあまり増やさずに存在感を加えます。

室内の壁に取り付けたテクスチャー仕上げのダイキャストアルミ製Flindt Wall Lamp
Flindt Wall Lampは壁の上で平らなディスクに見え、光は下へ向かいます。

AJ Eklipta Wall Lamp

アルネ・ヤコブセンは1956年、ロドオウア市庁舎のためにAJ Eklipta Wall Lampをデザインし、その姿は今もほとんど変わっていません。白く塗装したアルミのベースに、口吹きのオパールガラスの光る円盤を載せた構成です。ガラスの透明な縁が周囲の壁にやわらかな光輪を投げかけます。この小さな日食こそが名前の由来です。Ø 220の出幅は105 mmで、たいていの廊下に収まる薄さです。

オパールガラスが光を均一に拡散するので、Ekliptaは正面から見てもまぶしくありません。ランプの横を通り過ぎるのではなく、ランプに向かって歩く廊下では大切な点です。持ち味は繰り返しにあります。通路に3つか4つを等間隔で並べると、点灯していてもいなくても、円が穏やかなリズムを刻みます。大きめのØ 350とØ 450はIP44に対応し、古くから階段や屋外で使われてきました。サイズの比較はFlindt、LP Grand、AJ Ekliptaの記事をご覧ください。

点灯したAJ Eklipta Wall Lamp。オパールガラスの円盤のまわりにやわらかな光輪
点灯すると、AJ Ekliptaのガラスの透明な縁がつくる光輪が現れます。

奥行きが生きる場所:PH HatとVL 38

PH Hat Wall Lamp

PH Hat Wall Lampはポール・ヘニングセン後期の作品です。1961年のデザインで、まぶしさをめぐる彼の探求を、0度から約67度まで傾く白い塗装スチールのつば1枚に凝縮しています。光は完全な間接光で、シェード内側のローズ色の塗装に反射します。光を温かくし、肌をきれいに見せるヘニングセンならではの工夫です。出幅153 mmは、4つの中でちょうど中間です。

この傾くつばこそが、階段で真価を発揮する理由です。シェードの角度を調整すれば、壁と踏み板を光で照らしながら、階段を下りる人から電球を隠せます。寝室を想定してつくられましたが、控えめなシルエットは廊下や階段にもよくなじみます。

白い塗装スチールのPH Hat Wall Lamp、コードなしスイッチ付きモデル
直結用のコードなしPH Hat。帽子のつばのようなシェードを傾けて光の向きを変えます。

VL 38 Wall Lamp

VL 38 Wall Lampは、ヴィルヘルム・ラウリッツェンが1930年代後半、コペンハーゲンのデンマーク放送局ラジオハウスのために描いたテーブルランプの壁付け版で、2016年にLEDで復刻されました。丸みのあるシェードが、無垢の真鍮でできた曲線のアームから下向きに傾きます。真鍮は使うほどに深い色合いになります。奥行290 mmと、今回唯一まわりに余裕が必要なランプです。広いエントランスホール、踊り場、あるいは家具がすでに人を壁から遠ざけている廊下のコンソール上の壁が向いています。

操作系も玄関向きです。背面のハウジングに2段階の調光スイッチがあり、4時間または8時間のタイマーも備えています。帰りの遅い家族のために明かりを残しておくのに便利です。カラーはホワイトとブラックで、どちらも真鍮のアームです。

室内に取り付けた真鍮アームのホワイトのVL 38 Wall Lamp
ホワイトのVL 38。290 mmの出幅は、踊り場やコンソール上の壁に向いています。

階段での取り付け高さ

階段では目線が絶えず変わるので、下の床を基準にするのは誤りです。踏み板の先端を結ぶ仮想の線、ピッチラインから測り、すべてのランプをそこから同じ高さに付けます。こうして取り付けた列は階段とともに上がり、ひとつの構成として見えます。

  • ランプは頭より高い位置に付け、階段を歩く人がかがんだり体を避けたりしなくて済むようにします。VL 38のような奥行きのあるランプは、平たいFlindtより広いクリアランスが必要です。
  • まず階段の上端と下端を照らします。踏み外しがいちばん問題になる段です。Flindtの下向きの光や角度をつけたPH Hatなら、段の縁がはっきり見えます。
  • 上りと下りの両方から確認します。下りでは前方と下方の壁が目に入るので、むき出しの光源があるとまぶしく感じます。
  • 手すりに注意します。壁付けの手すりがある狭い階段では、ランプの出幅と手すりを合わせた寸法で、残る幅が決まります。

コード付きか、直結か

最もはっきり選べるのがPH Hatです。コード付きは2.4 mの白いコードにプラグと壁面ボックスのスイッチが付き、重さは1.8 kg。直結タイプはスイッチの有無を選べ、重さは3.5–3.9 kgです。賃貸住宅や配線口のない壁にはコード付き、廊下では直結のほうがすっきりします。壁を伝うコードは、ちょうど腰や肩の高さに来てしまうからです。VL 38は3.3 mのコードとプラグ付きの外付けLEDドライバーを備えたコード付きランプなので、近くにコンセントを用意してください。Flindtは有資格の電気工事士による設置が必要です。AJ Ekliptaは、選ぶサイズの接続方式を確認してください。直結のランプはいずれも有資格の電気工事士に依頼してください。

どこに、どれを

最も狭い廊下や、屋外の玄関から続くホールには、Flindtが自然な答えです。穏やかなリズムがほしい長い通路には、AJ Ekliptaを繰り返し並べます。まぶしさを抑えることが何より大切な階段では、PH Hatの傾くシェードが光の落ちる位置を最も自在に決められます。スペースに余裕があるなら、VL 38が温かみと調光、タイマーをもたらします。ほかのデザインや仕上げと比べるなら、ウォールランプの全ラインナップをご覧ください。