KählerのHammershøiボウルは直径違いで5サイズ。ただ、ラベルの数字だけでは食卓での使い勝手まではわかりません。直径11 cmで高さも11 cmあるボウルと、直径30 cmで高さわずか8 cmのボウルとでは、まったく別の器です。このガイドでは各サイズに合う料理と置き場所を整理しました。ひとつを選ぶときにも、組み合わせてセットにするときにも役立ててください。
シリーズの背景と、溝の意匠
Hammershøiシリーズをデザインしたのはハンス=クリスチャン・バウアー。1900年代初頭にKählerの工房でスヴェン・ハマスホイが手がけた作品に立ち返ったデザインです。画家ヴィルヘルム・ハマスホイの弟であるスヴェンは、深くリズミカルな溝と抑えた色調の器で知られていました。バウアーはその溝の造形を日常の食器のために描き直しました。穏やかで、ほんのり彫刻的。どんなお皿とも並べられる静けさがあります。
Kähler自体は1839年にデンマークのネストヴェズで創業した窯で、Hammershøiのボウルはその陶芸の系譜を磁器へと受け継いでいます。どのサイズも同じフォルムと同じ白い仕上げなので、組み合わせは簡単。3サイズを並べた食卓は、寄せ集めではなくひとつのファミリーとして見えます。
ここで取り上げるボウルはすべて磁器製で、製品情報では食器洗い機と電子レンジに対応とされています。これはサービングボウルにとって特に大切な点です。冷蔵庫、電子レンジ、食卓、シンクのあいだを行き来する回数は、花瓶やキャンドルホルダーとは比べものになりません。

5サイズを並べて比較
下の寸法は製品仕様から引用しています。直径と一緒に高さも見てください。深くて収まりのよい器か、広く開いた器かがわかり、料理の見え方や取り分けやすさが変わってきます。
| ボウル | 高さ | 容量 | 重さ | おすすめの用途 |
|---|---|---|---|---|
| Ø11 cm | 11 cm | 0.38 L | 0.29 kg | ディップ、ソース、オリーブ、ひとり分 |
| Ø12 cm | 7.5 cm | 0.55 L | 0.3 kg | 朝食、小さな副菜、薬味 |
| Ø17 cm | 9.5 cm | 1.4 L | 0.78 kg | 副菜、ふたり分のサラダ |
| Ø21 cm | 10.5 cm | 2.65 L | 1.15 kg | メインのサラダ、じゃがいも、みんなで取り分けるパスタ |
| Ø30 cm | 8 cm | 記載なし | 1.75 kg | センターピース、果物、パン、ロースト野菜 |
注目したい点がふたつあります。Ø11 cmとØ12 cmはほぼ同じ幅ですが、背の低いØ12 cmのほうが多く入ります(0.55 Lと0.38 L)。そしてØ30 cmは大きめのサイズの中でいちばん低く、深いミキシングボウルというより、見せるための器として振る舞います。
小さなボウル:Ø11 cmとØ12 cm
Hammershøi Bowl Ø11 cm whiteは、シリーズでもっとも個性的なかたちです。高さ11 cm、直径11 cmと幅と高さが同じで、一般的な小鉢というより小さな花器に近い印象。容量は0.38 Lで、こぼさずに手を伸ばしやすくしておきたいものに向いています。ヨーグルトのディップ、オリーブ、ローストナッツ、ひとり分のベリー、テーブルで回すソースなど。高さがあるので液体がはねにくく、サラダの横に置くドレッシング入れにも好適です。
同じシリーズのØ12 cmは高さ7.5 cmと低めで、容量は0.55 L。こちらはより標準的な小鉢で、朝のミューズリー、ピクルスの付け合わせ、すりおろしたチーズを数さじ、といった使い方に合います。各席に置く取り鉢として選ぶなら、幅広で低いかたちのほうが食べやすく、テーブル中央のアクセントにするなら、背の高いØ11 cmのほうが小さな設置面積でも存在感があります。
実用面でひとこと。小さなボウルはもっとも頻繁に使い、もっとも頻繁に重ねる器です。1個あたり約0.3 kgと軽いので、オープンシェルフに4個並べても負担はわずか。子どもでも食卓まで運べる軽さです。

出番の多いサイズ:Ø17 cmとØ21 cm
多くのキッチンで、この2サイズがセットの中心になります。Hammershøi Bowl Ø17 cm whiteは容量1.4 L、高さ9.5 cm。ごはんの付け合わせ、蒸した青菜、2〜4人分の穀物サラダに十分な大きさで、何品かの料理を食卓で分け合う夕食にちょうどよいスケールです。サラダが主役の食事なら、ひとり用のサラダボウルとしても使えます。
Hammershøi Bowl Ø21 cm whiteは容量2.65 L、高さ10.5 cm。家族の夕食でメインのグリーンサラダを盛る、新じゃがをたっぷり盛る、和えたパスタをそのまま食卓へ運ぶ、そんな場面のためのボウルです。キッチンカウンターでは、1週間分のりんごや柑橘を入れても窮屈に見えないフルーツボウルにもなります。重さは1.15 kgとしっかりしていますが、空のときは片手で楽に手渡せます。
サービングボウルをひとつだけ選ぶなら、もっとも幅広い料理に対応するのはØ21 cmです。ふだん1〜2人分の料理が中心なら、Ø17 cmのほうが出番は多く、食器棚や食器洗い機の場所もとりません。

センターピースとしてのØ30 cm
Hammershøi Bowl Ø30 cm whiteは、このパターンから外れます。シリーズでもっとも幅が広いのに、高さはわずか8 cmで、Ø17 cmやØ21 cmよりも低いのです。その結果、中身を隠すのではなく見せる、広く開いたかたちになりました。一層に並べた果物、手でちぎったパン、ロースト野菜、具材を上に美しく並べたサラダが、ここでいちばん映えます。
浅いフォルムのおかげで、Ø30 cmは空のままでもセンターピースとして成立します。食事の合間にダイニングテーブルやサイドボードに置いておくと、オブジェのような視覚的な重みがあり、このスケールだと溝の表情も部屋の向こうから見て取れます。1.75 kgの重さでどっしりと座り、誰かが手を伸ばしても動きにくいのですが、料理を盛ったときは両手で持ちたいところです。
購入前に置き場所を決めておきましょう。直径30 cmは、皿やグラスを並べたあとにも空きスペースが必要です。小さなビストロテーブルより、長方形のテーブルや大きめの丸テーブルに向いています。

使えるセットの組み方
多くの家庭では、見た目の対称性ではなく役割で選んだ3サイズがあれば十分です。まずはメイン料理用にØ21 cmをひとつ、副菜用にØ17 cmをひとつ、ドレッシングやソース、ディップ用にØ11 cmをふたつ。来客が多い、あるいはテーブルやカウンターにいつもボウルを置いておきたいなら、Ø30 cmを加えましょう。
- ふたりの毎日に:Ø17 cmと小さなボウルをふたつ。
- 家族の夕食に:Ø21 cmとØ17 cm、薬味用に小さなボウルを。
- おもてなしと飾る楽しみに:Ø30 cmを中心に、まわりにØ11 cmのボウルを。
どのサイズも同じ白い磁器と溝のフォルムを共有しているので、少しずつ買い足しても浮くことがありません。シリーズのお皿などのアイテムも同様です。ボウルがそれらとどう並ぶかは、ガイド「Kähler Hammershøiで4人分のテーブルをセッティングする」で紹介しています。Kählerをはじめとする北欧メーカーのお皿やカップ、サービングウェアとボウルを並べて見たい方は、Tableware & Kitchenコレクションをご覧ください。
