Oiva は、サミ・ルオツァライネンが Marimekko のためにデザインした日常使いのテーブルウェアのシェイプです。そして Unikko は、マイヤ・イソラが1964年に描いたケシの花。この記事では、この二つがプレート、ディーププレート、マグの上で出会ったときに何が起こるのかを見ていきます。それぞれのアイテムの役割、サイズ同士の関係、そして複数のカラーを一つの食卓に並べても散らかって見えない組み合わせ方です。
主張の強い柄を受け止める、静かなシェイプ
Oiva は飾るための器ではなく、使うための形として生まれました。プレートは平たく開いたつくりで、リムは低く、料理をのせられる面が広くとられています。マグはまっすぐで安定感のある円筒形です。輪郭には目を引こうとする要素が何もなく、だからこそこのシリーズは長年にわたり数多くの Marimekko のプリントを受け止めてこられました。形は機能を担い、プリントが個性を添える。その分担がはっきりしています。
この役割分担は、ほかのどの柄よりも Unikko で大きな意味を持ちます。大きく丸く、グラフィカルなケシの花は、縁が波打っていたり装飾的な成形が施されたりしたプレートの上では、形とぶつかってしまうでしょう。Oiva の上では、花はただ表面にのっていて、生地の耳で柄が途切れるのと同じように、プレートの縁で切り取られます。アイテムごとに花の見える部分が少しずつ違うため、食卓に並べたプレートが一枚として同じ表情になることはありません。
このグループのアイテムはすべてタイ製で、素材は白いストーンウェアです。この白が大切です。白はプリントそのものの地色でもあるため、プリントのない部分と柄の淡い部分が溶け合い、ケシの花は色釉の上にのっているというより、浮かんでいるように見えます。
Unikko:ルールを破ったケシの花
いまや Unikko は Marimekko と切り離せない存在ですが、もともとは反骨心から生まれた柄だったことは忘れられがちです。1960年代初め、Marimekko は抽象的なプリントで知られており、創業者アルミ・ラティアは「Marimekko では花柄はプリントしない」と語ったと広く伝えられています。マイヤ・イソラは1964年、花をモチーフにしたデザインを一揃い描いて応えました。Unikko もその一つです。ケシの花は製品化され、そのルールより長く生き残り、Marimekko という名前を聞いて多くの人が思い浮かべるプリントになりました。
イソラが Unikko をデザインしたのはファブリックのためで、そのスケールはディナープレートではなく、プリント生地の幅に合わせて決められていました。テーブルウェアを見るときには、このことを覚えておく価値があります。花は整ったリピートに縮められることなく、縁からはみ出すままにされているのです。現在 Marimekko はこのケシの花を創造性の象徴と位置づけており、プレートの上では装飾というより、堂々とした色の面として映ります。この柄が布から陶磁器へと広がった経緯については、記事 Unikko、ファブリックからテーブルウェアへ をご覧ください。

アイテムをひとつずつ
プレート 20 cm
Oiva / Unikko Plate 20 cm は、このグループでもっとも使い回しのきくアイテムです。直径20 cm、重さ0.41 kg で、ディナーの取り皿、トーストやフルーツをのせる朝食用の皿、デザート皿として活躍します。オープンシェルフに何枚も重ねても負担にならない軽さで、多くの家庭で一日に何度も手に取ることになるサイズです。
プレート 25 cm
Oiva / Unikko Plate 25 cm はディナープレートです。直径25 cm、重さ0.79 kg と小さいプレートのほぼ倍の重さがあり、その重みが食卓での安定感として感じられます。テーブルセッティングの土台となる一枚で、メインディッシュをしっかり受け止め、プリントにもっとも広いスペースを与えます。ケシの花がいちばん大きく、切り取られる部分がいちばん少ないのがこのプレートです。
ディーププレート 20.5 cm
Oiva / Unikko Deep Plate 20.5 cm は直径20.5 cm、重さ0.6 kg。スープ、パスタ、リゾット、サラダ、ソースのある料理全般に向くアイテムです。小さい平皿とほぼ同じ直径なので食器棚にきれいに重ねて収納でき、二段で食卓を整えるときには25 cm プレートの上にのせることもできます。

マグ 2.5 dl
Oiva / Unikko Mug 2.5 dl は容量2.5 dl、高さ9.5 cm、直径8 cm、重さ0.28 kg。エスプレッソカップではなく、紅茶やミルクたっぷりのコーヒーにちょうどいい、ゆとりのある普段使いのサイズです。まっすぐな胴にぐるりとプリントが施されているので、どちら向きに置いてもケシの花が見えます。
サイズと用途の早見表
| アイテム | サイズ | 重さ | おすすめの用途 |
|---|---|---|---|
| プレート 20 cm | Ø 20 cm | 0.41 kg | 朝食、取り皿、デザート |
| プレート 25 cm | Ø 25 cm | 0.79 kg | メインディッシュ、テーブルセッティングの土台 |
| ディーププレート 20.5 cm | Ø 20.5 cm | 0.6 kg | スープ、パスタ、サラダ |
| マグ 2.5 dl | H 9.5 cm、Ø 8 cm、2.5 dl | 0.28 kg | 紅茶、ミルク入りのコーヒー |
4アイテムとも白いストーンウェア製で、食器洗い機、オーブン、電子レンジ、冷凍庫に対応しています。Marimekko からの実用的な注意点がひとつあります。底に貼られたシールには少量の金属が含まれているため、初めて使う前に必ずはがしてください。電子レンジに入れる場合には特に重要です。
一つの食卓でカラーを組み合わせる
Oiva の Unikko には多くのカラーがあります。定番の White / Red / Blue から、White / Clay / Rose や White / Light Blue / Pale Rose のようなやわらかな組み合わせ、White / Plum / Cranberry / Pink や White / Beige / Light Sand / Dark Green のような深みのある色合い、そしてくっきりとした White / Black まで。すべてのアイテムがすべてのカラーでそろうわけではないので、セットを考える前にそれぞれの商品で選べるカラーを確認しておくとよいでしょう。

組み合わせは、シンプルなルールを決めるとうまくまとまります。統一感を保ちやすい方法をいくつか紹介します。
- 柄は一つ、カラーは二つか三つ。ケシの花の形が共通しているので、色を変えても雑然とせず、変化として映ります。4〜6人の食卓なら、カラーは二つか三つにとどめましょう。
- ディナープレートを軸にする。すべての席に同じカラーの25 cm プレートを置き、その上の小さいプレート、ディーププレート、マグで変化をつけます。遠目には整然と、近くで見ると生き生きとした食卓になります。
- 色の温度をそろえる。White / Clay / Rose、White / Light Blue / Pale Rose、White / Plum / Cranberry / Pink は、やわらかく温かみのあるグループとしてなじみます。White / Red / Blue と White / Black は、よりシャープでグラフィカルな組み合わせです。
- 無地の白を休符として使う。柄のあるプレートの間に無地の White のプレートを一枚はさむと、目が休まる場所ができます。長いテーブルでは特に効果的です。
- マグは一人ひとつずつ。カラーをいちばん気軽に増やせるのがマグです。食器棚にいろいろな色の Unikko マグがあれば、家族それぞれが自分の一つを選べます。
落ち着いた食卓が好みなら、全体を一つのカラーで統一しましょう。Unikko は存在感のある柄なので、プレート、ディーププレート、マグを同じ色でそろえるだけで、力強くまとまりのある印象になります。

長く使えるセットをつくる
Oiva は Marimekko の定番シェイプで、Unikko はもっともよく知られたプリントです。だから、一度にすべてをそろえる必要はありません。二人暮らしなら、25 cm プレート、ディーププレート、マグを2つずつ用意し、朝食用に20 cm プレートを加えるところから始めるのが現実的です。そこから季節ごとにカラーを買い足していっても、形は必ずそろいます。
これほど丈夫なストーンウェアは、毎日使うためのものです。冷凍庫からオーブン、食器洗い機まで対応するので、残り物を保存し、温め直し、同じ皿のまま食卓に出すことができます。多くの人が Unikko を選ぶ理由はプリントですが、使い続ける理由はその形にあります。これらのアイテムをほかのディナープレート、ディーププレート、ボウルと並べて見るなら、プレート&ボウルのコレクションをご覧ください。
